毎年、1月11日は、「おふなださま」という海の神様に1年の大漁と海上安全を祈願するお祭りの日です。
成り行きもあって、4年間毎年この行事にはお参りさせていただいているので、
今年も神社に行ってきました。
1月に入って、暖かい日が続き、冬じゃないんじゃないか、という感覚があったのですが、
10日あたりから急激に寒気がやってきて、雪が積もりました。
雪がないのは楽でいいんですが、
やはり本来の冷え込みがないと、植物などにもよくないので、
少し寒くなってくれて、ありがたいです。
佐井地区では、2年前までは盛大におふなださまの記念祝賀会が催されていたのですが、
漁師が減ったことなどから、盛大な祝賀会はなくなって、各家で催されるだけになりました。
神社での祈祷も、参加者が少なく寂しいものです。
祈祷が終わると、神主さんから漁師の代表へ、大漁祈願の御札が渡され、
代表から各漁師に配られます。
上の写真は、丸漁漁業部の神棚に新しいお札と、魚・御神酒をお供えしたところ。
紅白の餅を忘れた、と言ってました。
おふなださま、とこの辺りでは言いますが、地方によって呼び方は異なるようです。
感じだと「御船玉様」と書いているのですが、
他の地方だと、「御船霊様」と書くこともあり、
隣の大間町では、「御船魂様」と書くのだそうです。
漁師さんに聞いても、割とあいまいなところが多く、
とにかく海の神様なんだ、とまず理解すればいいのでしょう。
神社での祈祷が終わり、丸漁漁業部の漁師たちが行う祝賀会に参加させていただきました。
漁師と、親しい漁協の職員などが参加。
珍しい海の幸も出てきます。
マグロの胃袋?だったかな?
キムチ味にしたそうです。独特の歯ごたえがあっておいしいです。
巨大なマグロでもちょっとしか取れない貴重品。
マグロを釣り上げて、最後の最後にサメにマグロのしっぽを食われてしまったという、
いわくつきのマグロなんだそうです。
楽しい祝賀会でしたが、その場にいたKさん曰く、
「普段仲が悪い2人の話が合って、酒がすすんでいた
おふなださまの力はすごいのかもしれない」
とのこと。海の神様は偉大ですね。