自然

高くはないが見事な山「縫道石山」

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佐井村の福浦地区から山を見ると、ひときわ目立つ、山頂部分が岩になっている山があります。
縫道石山です。
標高626mと、スカイツリーより低いのですが、姿も見事で、珍しい植物もあって、皆に愛されています。
うに丼で有名な「ぬいどう食堂」も、その名前はこの縫道石山に由来しています。
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先日、村の人たちと一緒に、この山に登ってきました。
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この山は、貴重な植物が生育することから、天然記念物に指定されています。
天然記念物ですから、岩や植物を傷つける恐れのあるロッククライミングなどの行為は禁止です。
しかし、なかなか山で取り締まりも難しいことから、こっそり行く人が絶えません。
岐阜県のほうで問題になったということもあり、実態調査として行ってきました。






登山口から山頂まで、元気な人は1時間半くらい。
普段まったく運動しない人と一緒に行くと、もっとずっと、かかりますが・・・
山頂部で、ロッククライミングの跡を、発見してしまいました。
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写真の中で、ロープの手前、岩にびっしりと生えている、黒いコケのようなものがあります。
これが、「オオウラヒダイワタケ」というキノコだそうです。
日本でこの地域にしかない貴重な植物です。
繰り返しになりますが、ロッククライミングは禁止です。
文化財保護法違反などで、罰則もありますので、自然を大切にしましょう。
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いちおう、調査ということで行ったのですが、険しい崖、なかなか全容把握は難しいです。
しかし、教育委員会の職員の方は非常に職務熱心で、双眼鏡でがんばって探していました。
山頂からは、野平高原や福浦地区、津軽海峡が一望できます。
天気がいいと、対岸に岩木山も見えるのだとか。
自然を大切にしながら楽しんでください。
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