自然

下北半島のサル冬季調査そして申年は終わる

投稿日:

毎年、12月下旬のおよそ1週間、下北ではサルの冬季調査が行われます。
佐井村には、大学生10~20人、毎年来ている研究者の方、村内からは自分含め4人ほどがサルを調査します。
20年以上継続されている調査のおかげで、村内の群れは、だいたいの頭数やどのように分派したかなど、詳細なことが分かっています。
ただ最北だというだけでなく、このように調査が積み重ねられているのも、下北のサルの特徴です。
私は今年で4年目になるのですが、今年は美しい景色は見ることはできましたが
サルやサルの足跡は発見できませんでした。
03.jpg






調査の時には、2人1組になって、雪の積もった山を歩きます。
歩く場所は、調査の陣頭指揮を執っているFさんがコースを決めて、
その中から自由に選ぶことができます。
01.jpg
1日で15キロとかを歩くコースもあれば、車でセンサーで探すコースもあり。
サルの調査なので、サルを探すことも大事なのですが、
「サルがいないことの確認」も重要です。
後半になってくると、その時点でだいたいどの群れがどこにいるかつかめてきます。
サルがいないであろう場所にサルがいたら、未知の群れだとか予想外の動きということになり、大変です。
で、自分はついつい、「サルがいないことの確認」コースを選んでしまって、サルが見れず終わってしまうんですねー。
コース選びのポイントはいくつかあります。
1.楽ができそう(長距離歩くかどうか)
2.サルが見れる可能性が高い
3.新発見がありそう
このうち1は、まあ歩いてもいいかなと思うのでスルー
2も、地元にいてサルは普段から見ているからスルー
3の、イチかバチか、可能性が低いところに行って見つけたらすごいんじゃね?というのが勝ってしまって、結果、「サルがいないことの確認」コースを選んでしまうんですね。
そして、大学生はこの時期にサルを見るために来ているので、可能性が高いコースは大学生に行ってほしいという気持ちもあります。
02.jpg
まあ、サルが見れなくても、冬の山を歩くのは楽しいですよ。

-自然

執筆者:

関連記事

no image

はるのたより

弘前やむつのほうで桜のニュースが出始めても、まだ咲かず、 少ししてから、佐井の桜が咲き始めます。 少し遅いんですね。 ほかにも春の風景を少し。

no image

山奥に隠されたサル対策設備を見る冒険

下北半島は、ニホンザルの生息の北限です。 むつ市脇野沢には、サルを保護した公園があってよく知られていますが、佐井村にもたくさんサルがいます。 そんなサルの話です。でもサルの写真はありません。ご注意。 …

no image

ここは名産地だから 名産「クマ」の話

命がけで仕事してます。 いや、まったくかけるつもりはないんですが、どうやったって畑の近くでクマが出るので、なんとなく恐いんですよね。 近くの茂みでかさっと音がした日には何が起こったのかと身構えざるを得 …

no image

佐井村の美しい夕陽を求めて

佐井村夕陽フォトコンテストの結果発表にこぎつけました。 http://saikanko.sakura.ne.jp/aoiwa/photocon2015result.html 2015年に募集した作品の …

no image

深い霧の立ち込める本州最北端をはしる

7月の初旬のある日ですが、深い霧がたちこめました。 霧が出るのは下北の北部ではよくあります。特にちょっと標高が高いところ、高いといっても海から100メートルかそこらなんですが、霧が濃くなります。 また …

アピオス特設ページ
佐井村特産品通販 あおい環オンラインショップ

佐井村をふるさと納税で応援! ふるさとチョイス