歴史・文化 漁業

7月10日牛滝「航海安全・大漁祈願」

投稿日:2019年9月6日 更新日:

7月10日
江戸時代から続く「航海の安全と大漁祈願」 
‛牛滝の金刀比羅宮’へ。

佐井村最南に位置する牛滝地区の港は、
江戸時代に北前船で大変栄えた港です。
 
また、現在は漁が盛んにおこなわれており、
昔から海にまつわる神様を大切にしています。

毎年 ‛7月10日は、金刀比羅様の日’。
祈願の為、漁も釣りも一切行いません。

金刀比羅宮へ参拝に行き、
自分の船の航海の安全と大漁を祈願します。

金刀比羅宮は、
牛滝港に寄り添う山の中腹に建っています。

当時は、長い航海から帰航する際、この高台にある金刀比羅宮が見えるとホッとしたそうです。
やっと家に帰ることができる、と。

縁が備わっていて立派なつくり。
当時栄えていたことがわかります。

御宮内には、
2枚の「絵馬」が飾られていました。

江戸時代には、日本全国から北前船が入港し、自分たちの航海の安全を願い奉納していったそうです。

何十枚もあったそうですが、
盗みに入られ減ってしまい現在は2枚だけ。
それでも、絵馬を見ていると、
絵馬を取り巻くその当時の人・物・思い、、、が思い浮かんできます。 

なんとかこの2枚は大切にしていきたいですね。 

また、あるお母さんは、

「こういう伝統の話は、お父さんたちがよく知っていて聞くけど、自分は誰かに話すことがないから、聞かれてもはっきりと答えられない。頭ではわかっているんだけど、若い人につないでいくためには、若い人たちが理解できるように文字にしないといけないなー。」

と思いを話してくれました。

-歴史・文化, 漁業

執筆者:

関連記事

no image

郷土芸能交流に向けた意見交換会が実施されました

2017年3月22日、津軽海峡をまたいだ郷土芸能の交流についての意見交換会が、青森県庁で行われました。 言い出したのは、青函交流に力を入れている江差町のMさん。 形的には、いちばん規模が小さい佐井村が …

no image

海の記念日 大漁と安全を願う(磯谷地区)

7月20日は、「海の記念日」です。 海の日の祝日は、7月の第3月曜日になっていますが、漁師の大漁祈願は、曜日でも祝日でもなく、昔ながらの20日に行われます。今年は偶然、祝日と重なりました。 去年も、磯 …

no image

佐井村の天然あわびを追えin佐井港

佐井村では、新しい特産品を作ろうということで、会議を開いたり、試作品を作ったり、取り組みを進めています。その中で、高級食材の「あわび」が注目され、このたび商品化されました。 せっかくなので、ぜひこのア …

no image

仏ヶ浦まつり お地蔵様にお祈りを

7月24日には、仏ヶ浦のお地蔵様のまつりがおこなわれます。 普段は閉じられている地蔵堂の本尊が御開帳となるほか、 牛滝地区の年長の女性たちが大きな数珠を回しながら念仏を唱える念仏講が行われます。 昔は …

no image

活〆神経抜きの講習会

魚〆師とは何か、というのがテーマです。 ちょっと時間が経ってしまいましたが、2014年6月18日、佐井村漁協で、活〆神経抜き講習会が行われました。 「活〆神経抜き」とは、魚の処理方法のことです。 ごく …

アピオス特設ページ
佐井村特産品通販 あおい環オンラインショップ

佐井村をふるさと納税で応援! ふるさとチョイス