7月20日の海の記念日の、大漁と海上安全を祈る行事。
佐井村では、7つの漁港それぞれで行事が行われますが、
今年は取材班は、福浦と磯谷の2地区をはしごして取材しました。
磯谷以外は午前、磯谷だけは正午ごろから行事があるので、毎年2か所ずつ写真撮りしています。
福浦地区は、漁港にある荷捌き場にござを敷いて、祭壇を設け、
稲荷神社から出てきた神楽が奉納されました。
大漁旗で飾った船をバックに奉納される神楽は、かなり絵になるのですが、
いかんせん荷捌き場は暗いので、写真は撮りづらいんです。
神楽が終わると、小中学生が、海の記念日を告げるパレードを行います。
全校生徒児童で、鼓笛隊として演奏しながら進みます。
全校生徒児童7人と、先生のほうが多いような状態の学校ですが、
地区の温かい視線に見守られ、頑張って演奏してくれます。
演奏が終わると、大漁旗で飾った船が沖を進む海上運航。
出る船は2艘だけでしたが、小中学生や、なかなか漁船に乗る機会がない学校の先生方を連れて、
仏ヶ浦の沖を走ります。
走っていると、隣の牛滝地区の船も見えました。
行事の最後は、「船漕ぎ競争」
これは、福浦独特のイベントですが、地域を盛り上げるために数年前にはじまったのだそうです。
地区を南北2つのチームに分け、1チーム8人で、
漁港内で船を漕ぎ、スピードを競います。
船を漕ぐ道具は、オールではなくスコップ!
豪華賞品をかけた競争は大ヒートアップ!
メインの賞品は「船用のバッテリー」「米」という、これまた港町独特のもの。
本人たちも、家族なども、賞品がかかっているので大歓声が飛びます。
人口減少で、なかなか地域の人が盛り上がれるきっかけがないということで、
海の記念日のこのイベントは、
福浦地区の人たちにとっても、大事なエンターテイメントになっているようです。