7月10日
江戸時代から続く「航海の安全と大漁祈願」
‛牛滝の金刀比羅宮’へ。
佐井村最南に位置する牛滝地区の港は、
江戸時代に北前船で大変栄えた港です。
また、現在は漁が盛んにおこなわれており、
昔から海にまつわる神様を大切にしています。
毎年 ‛7月10日は、金刀比羅様の日’。
祈願の為、漁も釣りも一切行いません。
金刀比羅宮へ参拝に行き、
自分の船の航海の安全と大漁を祈願します。
金刀比羅宮は、
牛滝港に寄り添う山の中腹に建っています。
当時は、長い航海から帰航する際、この高台にある金刀比羅宮が見えるとホッとしたそうです。
やっと家に帰ることができる、と。
縁が備わっていて立派なつくり。
当時栄えていたことがわかります。
御宮内には、
2枚の「絵馬」が飾られていました。
江戸時代には、日本全国から北前船が入港し、自分たちの航海の安全を願い奉納していったそうです。
何十枚もあったそうですが、
盗みに入られ減ってしまい現在は2枚だけ。
それでも、絵馬を見ていると、
絵馬を取り巻くその当時の人・物・思い、、、が思い浮かんできます。
なんとかこの2枚は大切にしていきたいですね。
また、あるお母さんは、
「こういう伝統の話は、お父さんたちがよく知っていて聞くけど、自分は誰かに話すことがないから、聞かれてもはっきりと答えられない。頭ではわかっているんだけど、若い人につないでいくためには、若い人たちが理解できるように文字にしないといけないなー。」
と思いを話してくれました。