7月20日は海の記念日。
祝日法はいろんな人の思惑で変わりましたが、浜の人々の暮らしは変わりません。
毎年、20日を前にして、19日には宵宮(前夜祭)の行事が行われます。
19日、20日の行事は、村内の7つの港それぞれで行われますが、今回は佐井地区を取材しました。
16時ごろ、数人の漁師が、古佐井地区にある長福寺の金毘羅堂に集まります。
ふだんここにある弁天様のご神体を、海辺の神社に移動させるためです。
長福寺の方丈さまがお経をあげたあと、皆でお神酒をいただき、
ご神体を神輿に移して、港へ向けて移動します。
先頭では、鐘をならしながら、皆が移動します。
漁師さんたちはみな楽しそうで、わいわいと話しながら移動します。
特に、旗をもっている2人が面白くて、
1人が、先頭に向かって、
「鐘はもっと大きい音でたたけじゃ」
と注文を付けます。そして、鐘を強くたたくと、もう一人が、
「いや、もっと静かにしろじゃよ」
と注文を付けます。どうしたらいいのよ、と一同大笑い。
長福寺から、アルサスの近くの港まで、15分くらいかけてゆっくりと歩きます。
港では船が待っていて、船で弁天神社へ。
神社までは、今は陸続きになっていますが、埋め立てて港が大きくなるまでは島でした。
こうして船で行くのは、その方が近いのと、昔の名残りからと、両方と思われます。
船に乗っているのは2-3分。
神社に着くと、ご神体をお堂の中に入れて、ご祈祷が始まります。
これからの大漁と海の安全を祈願します。
ご祈祷が終わると、祝賀会。
翌日のお祭りに向けて、遅くまで。
漁師や漁協関係者など、多くの人が集まってきて、にぎわっていました。