9月14日~16日に行われた箭根森(やのねもり)八幡宮の例祭。
今年は、土用干しという形態で、お宮の行列がない形で行われて、
いろんなことがまあ、ありました。
ありましたが、なぜか、僕の筆というか、別に筆じゃなくてキーボードなんですが、進まないんですよね。
間違いを書くのが怖いというか、いろんな人の思いが渦巻くので、書けないというか。
忙しいのも手伝って、10月になってしまいました。
結局、本当に印象に残ったフレーズを、いくつか、書いておきたいと思います。
テーマ「太鼓をたたくということ」です。
これは、9月上旬、太鼓の練習のようすです。
太鼓の練習は、祭りの前の10日間くらい、平日の19時から1時間ほど、地区の小中学生向けに行われます。
で、僕は、大人になってから佐井に来た人なので、太鼓は当然わからず、後ろの方で聞いてます。
20時ごろ。子供の太鼓の練習は終わり。大人の練習が始まります。
祭りに頻繁に使う「課題曲」は4曲。これは、だいたいの人がたたけるようです。
で、それ以外にも、たくさん、良くわからないくらいいっぱい曲があって、
その練習も、流れの中で、やっていきます。
練習をして、祭りの本番。
太鼓は、どこでたたくかというと、
場所は、山車の中。2階建ての山車の1階部分が、笛、太鼓、鐘の演奏場所です。
祭りの日の早朝、神様を山車に載せる
(わかりやすいように言い換えると、恵比寿様の像などを、事務所の祭壇から山車の2階に移動させて安置すること)
ときに、まず太鼓が鳴らされます。
そして、山車を動かすときには太鼓が必要なので、朝、少し移動させるときに、鳴らします。
実は、大人が太鼓をたたかなければならないのは、この十数分だけ。
太鼓総括は、
「貴重な時間だ」
と言いました。
そして、この早朝の時間が終われば、子どもも集まるので、子どもたちが太鼓をたたき、笛を吹き、お祭りです。
こどもたちは、太鼓をたたいたり、笛を吹いたりすることに、
深い情熱を、持っているようです。
祭り団体の幹部の人は、言いました。
「いろんな子どもたちが、やっぱり祭りを好きで、太鼓を好きでいてくれるして、
その思いに、わいども答えてやりたい」
基本的に、祭りの期間はこどもたちが叩きますが、
休憩の時間だけ、大人たちが叩きます。
この太鼓をたたく大人たちの、楽しそうなことったら、ありません。
そして、祭りが終わり、また来年。
最後に、祭りの後の慰労会で、余興的に、太鼓をたたく機会があります。
これまた、楽しそうな大人たち。
50を過ぎて、引退したけど太鼓が好きな人が、こう言いました。
「裃を着てしまえば(卒業してしまえば)、もう太鼓は叩けない。さみしくてなあ」
何でしょうね。
この太鼓のリズムに、ある人には、何十年分の思いが詰まっているというか。
いろんな会話の端々に、そんなことを感じるのです。
貴重な体験を、させていただきました。また次回も、よろしくお願いします。