今回、参加させていただいた矢越歌舞伎。
むつ市で公演を行った翌日には、村の老人ホーム「ゆうなぎの里」で上演されました。
矢越芸能保存会では、毎年この時期に、老人ホームの慰問を行っているそうです。
楽しみに見に来たお年寄りのほか、地域の人も見に来ていました。
初めて見た、という人もいらっしゃいましたね。
舞台裏もパチリ!
矢越の歌舞伎は、裏方が少ないので、化粧も自分たちで。
佐井村には、2つの地区に歌舞伎があります。
1つは、福浦の歌舞伎。
こちらは、明治時代から120年以上続いていて、県の無形文化財に指定されています。
もうひとつが矢越の歌舞伎ですが、
こちらは、福浦と同じく明治時代に歌舞伎が上方から伝わりましたが、いったん伝統が途絶えてしまいました。
現在上演されている歌舞伎は、地元に歌舞伎を復活させようと、平成12年に結成された矢越芸能保存会によって定期上演されています。
福浦の歌舞伎は一子相伝で、その家に役柄が伝わり、台詞も口伝えだそうですが、
矢越の歌舞伎は復活にあたって台本も作られ、役者も交代があったりします。
こちら、場を清める舞「三番叟(さんばそう)」を舞っているのは、29歳の若手です。
場所柄、若い人は絶対数が少ないですが、積極的に参加していて、すごいですね。
歌舞伎を演じているのは、今回は60歳前後の方々が中心。
でも、今回は都合がつきませんでしたが、若い方も他にまだいるようです。
前日上演したむつ市は、初めての場所なので、役者たちも緊張していましたが、
この日は慣れた佐井村内なので、すこしのびのびとして、
前の日より出来の良かった役者もいたようですね。
歌舞伎の上演後、佐井村のゆるキャラ 雲丹が登場!
歌舞伎に登場した火消しの「神田兄」といっしょに出てきて、
歌舞伎のポーズをとったり、盛り上がりました。
最後に、歌舞伎で使った戸をくぐってかえろうとするも、頭が大きくて詰まってしまう雲丹。
なごやかな笑いに包まれて、老人ホームの慰問は終了しましたとさ。